夏が近づくにつれ増えてくるアウトドアレジャー。
海水浴やBBQなど楽しみですね!
暑い時期ですので水分補給はしっかりと。
「水分補給?ビール飲んでるから大丈夫だよ」
それ、本当ですか?
暑い時期に要注意な症状
熱中症
熱中症を引き起こす条件は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられます。
「環境」の要因は、気温が高い、湿度が高い、風が弱いなどがあります。
「からだ」の要因は、激しい労働や運動によって体内に著しい熱が生じたり、暑い環境に体が十分に対応できないことなどがあります。
その結果、熱中症を引き起こす可能性があります。
熱中症の症状
熱中症は症状によって4つに分けられます。
- 熱失神
- 熱けいれん
- 熱疲労
- 熱射病
このような症状が出たら熱中症にかかっている可能性があります。
熱疲労、熱射病はとくに危険度が高いので救急車を呼びましょう!
熱中症の対策
- 水分をこまめにとろう
- 塩分をほどよくとろう
- 睡眠環境を快適に保とう
- 丈夫なからだをつくろう
- 気温と湿度をいつも気にしよう
- 室内を涼しくしよう
- 衣類を工夫しよう
- 日差しを避けよう
- 冷却グッズを身につけよう
- 飲み物を持ちあるこう
- 休憩をこまめにとろう
- 熱中症指数を気にしよう
こちらのサイトに子ども、成人、高齢者などそれぞれ注意する点が記載されています。
日射病
熱中症と似た言葉として「日射病」があります。
日射病は強い日差しが照りつける中で帽子もかぶらず運動などをし大量の汗をかいた結果、脱水症状になることです。
一方、熱中症は高温環境で症状が出ます。高い体温に対応できなくなってしまった状態です。日差しのない屋内でも発症するということです。
脱水症状
成人の体内水分量は約60%です。
水分量が2%失われると“のどが渇いた”という自覚症状が出てきます。
5%失われると呼吸困難になるほど危険です。
たった5%失われただけで、です。
実際には“のどが渇く”自覚症状が出る前から脱水は始まっています。
のどが渇く前に定期的に水分を摂るように心がけてください。
プールや海水浴は自分が水中にいるので汗をかいていることに気づきにくく、のどが渇いたと自覚するのが遅れ気味です。
また、体調が優れない場合は脱水ははやく進むと考えてこまめに水分を補給しましょう。
体温調節がうまくできない場合があります。
また、高熱のときに汗をかく、下痢のときに水のような便が出ることを想像するとわかりやすいかと思います。
子どもはただでさえ汗っかき。
自分の体調が悪くてもうまく伝えられなかったり、遊ぶのに夢中で水分を摂り忘れてしまうこともよくあります。
親や周りの人たちが声かけをしてあげてください。
すこしでも異変を感じたときは無理をさせないこと。
手遅れになる前に救急車を呼ぶなどの対応をとるようにしましょう。
救急車を呼ぶか判断に迷うとき
救急相談センターに電話をかけ、症状を伝えます。
#7119です。
受診のアドバイスなどをしてもらうことができます。
自治体によっては#7119とは別の電話番号を設定している場合もあります。確認してください。
参考:一般救急相談センター
アルコールで水分補給できるのか
アルコールを含む飲料を飲むと肝臓で解毒されます。
アルコールを解毒するためには水が必要。
その際に体内の水分を消費してしまいます。
身体はアルコールを毒と認識しているため、できるだけ早く解毒して身体のそとに排泄しようとがんばるのです。
そのため、アルコールを分解することは最優先事項として扱われます。
他の栄養素の分解や吸収よりもアルコールの分解を優先するのです。
結果的に体内の水分が減り、脱水につながります。
アルコールに利尿作用がある、というのはそのため。
ビールを1リットル飲むと1.1リットルの水分が出て行ってしまうといわれています。
水分補給のつもりで飲んだビールが脱水症状を引き起こしてしまうかもしれません。
もちろんビールに限らずアルコールを含む飲料すべて(チューハイ、カクテル等)が水分補給には適していません。
水分補給にオススメの飲料
手軽に手に入れられるのはポカリスエットやアクエリアスといったようなスポーツドリンク。
これらはミネラルや糖分が含まれています。
味も飲みやすいです。
熱中症対策レシピ等
様々な企業が熱中症対策レシピを掲載していますので、よかったら参考にしてみてください\(^o^)/
ポイントは適度なナトリウムとカリウム、そしてビタミンB1です!
また、水分がとりにくい場合は野菜やフルーツから水分を摂ることもよいでしょう。
ナトリウム
日本人は過剰摂取している人がほとんどです。涼しい室内で過ごしている場合は通常の料理に使う醤油や味噌、塩麹などで補えます。
外で汗をかいたりする場合には梅干しや塩飴を利用すると簡単に摂取できます。
カリウム
細胞内や血液の濃度に深く関わるミネラル。汗により流れ出てしまうのですこし意識して取り入れるとよいでしょう。
多く含まれる食品:海藻、パセリ、アボカド、バナナ、豆類など
ビタミンB1
糖質(炭水化物)をエネルギーに変えるのを助けるビタミン。疲労回復に効果あり。多く含まれる食品:豚肉、うなぎ、豆腐、味噌などの大豆製品、玄米、そば、モロヘイヤなど
レシピ例
手作りスポーツドリンク | ひらめきレシピ | おいしい!ひらめき | ポッカサッポロフード&ビバレッジ
ふじっ子の簡単浅漬け | フジッコ愛情レシピ | フジッコ株式会社
管理栄養士が教える 熱中症予防特集 - おすすめレシピも紹介! - おいしい健康: 毎日のおいしい食事・健康管理
新生姜の和風ドレッシングで食べる 豆腐とトマトのサラダ|岩下食品株式会社
おわりに
毎年、海水浴場などのテレビ中継で「ビールで水分補給してま〜す☆」みたいな人たちが取材受けたりしていますね。
テレビで注意喚起しても、本当に知ってほしい人たちにはなかなか伝わらない現状。ブログなんてもっと伝わらないか(^^;)
ビールを飲むなということではありません。
暑い日に冷えたビールおいしいよね!飲みたいよね!
適度にしておこう^_^
ビール飲んでもいいけど、水分補給は他のものにしましょう。
ビール飲んでるから大丈夫、じゃなくて経口補水液などもきちんと飲もうね!っておはなしでした。
注)ナトリウムやカリウム摂取制限を受けている方は医師に相談してください
それでは、また。